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『激しい恋』:Tokimeki Laboratory 悠里 作



暗闇に
追い詰めて
囲い込んで

廊下の片隅 私の腕の中で目覚めた娘は驚き もがいて
つややかな長い黒髪を揺らして私の元から逃れた
壁際に追い詰められてなお 離して、と小さく叫び怯える娘
おまえはまだ 自分の運命に気づかないのか
あの日 私の夢から零れ落ちた娘よ
 
「ランゼ・・・」

私の血が
魂が
確かに私の運命はこの娘にあるのだと告げているのだ

未知の力によって私の元へ引き寄せられた娘よ
この冷静な私が あの日 あのときから おまえに心乱されている
偶然だけではない何かが この心を縛り上げているのだ

今宵 その身を抱き上げたときに感じた長い黒髪の楚々とした香りは 
夢の中でも私の心を捉えて離さなかった・・・


「愛シテイル 結婚シテクダサイ」


暗闇に
追い詰めて
囲い込んで

娘の国の言葉で 呪文のように その耳元へ愛を告げよう
おまえは わたしのもの

その呪文で瞳を揺らすおまえは 何を思っている・・・?

わたしがおまえに教えるのは 子供の遊戯のような優しい恋ではなく
熱く 激しい 恋
そして
そこから出づる 深い愛を おまえに与えよう
何度でも 愛の呪文を唱えよう

「愛シテイル・・・」

自分の血筋のためという 大義名分
それ以上に 私は 心の底からお前を欲している 

細くたおやかな手を取り 頬に寄せれば
懐かしい思いが さらにこの胸を満たす

自然に その愛の呪文は私の口から流れ出す

全身全霊を持ってお前を愛そう
おまえが 少しでも早く自分の運命に気づく事ができるように・・・
この先 どのような障害があったとしても
私はひるむことはない
そして誰にも おまえを 渡しはしない

私の血で
魂で
お前を勝ち取ろう

暗闇に
追い詰めて
囲い込んで


もう 返しはしない・・・

END

BG MATERIAL:ひまわりの小部屋


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by 「Tokimeki Laboratory」:悠里

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