「赤ちゃんが出来たみたいなの」
そういわれたときには本当にびっくりした。
と、同時にとても嬉しかった。
パパ
この私が「パパ」
そう考えるととても照れくさいが、パパという響きは決していやなものではない。
結婚した以上いつか子どもをほしいとは思っていた。
そしてそれはまだまだずっと先のことだろうと思っていた。
だが、実際は結婚してわずか半年たらず。
こんなに早く子宝に恵まれるなんて誰が想像しただろうか。
そんなことを思っていたら、彼女が不安そうに顔をのぞきこんだ。
「もしかして・・・嫌・・・?」
「そんなことはない」
(とても嬉しいに決まっているじゃないか)
そう付け加えたかったが、それを口に出すことは出来なかった。
「よかったぁ〜」
よほど心配だったのかコチコチに緊張していた彼女の顔が見る見るうちに笑顔になった。
そんな彼女を見てなんだかとても愛しい気持ちになった。
「生まれてくる子どもは男の子かな?女の子かな?」
もはや彼女は子どもの性別まで気にしているらしい。
「どっちでもいいだろう」
「生まれてくるまで楽しみはとって置くものだ」
「もぉ〜そっけないんだからぁ」
ぷぅっとふくれっ面をした彼女もまた愛しい。
私が思わず笑ってしまうと「なによぉ〜何がおかしいのよぉ!!!」と余計に蘭世が怒る。
そして私はまた笑う。
そんなほのぼのとした日常の何気ない会話が私の心を和ませてくれる。
いつ命を狙われるかもしれない私の普段の生活の中で、唯一安らげるとき。
それが蘭世といる、「いま」このひとときなのだ。
こんな何気ないやり取りが
「私にとって彼女が全てなのだ」ということを改めて実感させてくれる。
もはや私は彼女なしではほんの1秒も生きてはいけないだろう。
愛している、蘭世。
誰よりも
普段なら何気なく口に出来るこの一言が、なぜか今は口から出てこない。
「蘭世」
「なぁに?ダーク」
「・・・・・・・・おまえが私たちの子どもを身ごもってくれて本当に嬉しい」
「////////////」
「この先、おまえと子どものことは私が全身全霊をかけて守る。」
「はい」
蘭世が恥ずかしそうにうつむく。
そんな彼女の耳もとで私はこう囁いた。
「愛しているよ。誰よりも」
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初めはいつもどおり「蘭世×俊」にしようと思って書き始めたのですが。
いつのまにか「蘭世×カルロ様」になってしまいました(汗)
彼らの子どもってどんなでしょうねぇ・・・・
見てみたい気がします。
俊との子ども、卓がカルロ似だったから・・・・カルロとの子どもは俊似!?
美波
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悠里のコメント:
ふふふ。
真壁君でもカルロ様でも私は基本的にokでございます。
でも、今回は結構嬉しいかもっ!
ついに(#^.^#)、美波様から「蘭世×カルロ様」届きました!
しかも・・蘭世ちゃんご懐妊です。
思ったよりも早いコウノトリ登場でカルロ様の微妙な動揺が・・可愛いv
マフィアのボスとして新しい家族を守る決意、っていうのも
すごく「蘭世×カルロ様」でツボでございます。
>俊との子ども、卓がカルロ似だったから・・・・カルロとの子どもは俊似!?
うわあお・・
男の子だったら黒目黒髪の子カルロ様=俊似で、カルロ様動揺したりして・・!?
美波様、今回も本当に有り難うございました!
これからも、どうぞよしなにvvvvv
悠里 拝
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